堀江貴文氏の新刊「すべての教育は「洗脳」である」を読んで、思うこと。
堀江さんの新刊。とのことで、書店で見つけて購入してしまいました。
まず「すべての教育は「洗脳」である」という、タイトルがいいですねー。
本書では今の学校教育は時代に則さないものになっていて、学校教育を受けたからといって、幸せになれるものではない、というメッセージを言葉をいくつも変えながら伝えている。
今の時代の幸せは、自分基準のモノサシにより得られるもので、他人のモノサシで得られるものではないと。
そして自分基準のモノサシを見つけていくのは、興味があること、好きなことにとことん没頭することだと、言っている。
本書は教育論がメインではあるが、内容は幸福論にも通じる。
今、そしてこれからの時代においては、少なくともこれまでのステレオタイプの幸福モデルは万人の幸福論になりえない。
そもそも万人の幸福論なんてないと思うが、少し前までは「万人の幸福論」のようなものが存在した。大企業に勤め、結婚し、子供を育て、マイホームを建て、自動車を持ち、年に数回は国内外に旅行にいく。そんな生活を多くの人は望み、叶えようとがんばってきた。
そんなモデルの今は実現が難しくなり、目指すことで、むしろ幸福から遠ざかっていくようにも思える。
現在の幸福モデルは、自分で自分のやりたいことがわかっていて、そのやりたいことにとことんのめりこめることだと思う。まあ、これもモデルの1つであるが。
結局のところ言いたいのは、幸福のモデルは1つでなく、無数にあり、自分なりのモデルをつくり、そのモデルを少しづつ進んでいくことだと思う。
答えがある教育を受けてきた世代は、これまでに植え付けられている価値観と闘いながらの、自分なりの幸福モデルの構築になるが、できないことはない。
むしろ年齢を重ね、社会で生きている分、自分の幸福、というのがわかり易いかもしれない。
生産性の数値化は可能か??
センター試験の必要性
自分の子供に薦めたい一冊
本書は私にとって自分の子供に薦めたい本である。
子供が高校生ぐらいになった時に、本書で問題視されているような問題が解決されていない社会だったら、ぜひ読ませたい。
読んでほしい。
なぜなら、
親のことを考えて、自分の将来の道を決めなくていい、と。
親のことを考えて、自分の将来の可能性を狭めなくていい、と。
自分の無限大の可能性だけを考えて生きてほしい、と。
私は本書から現在、そしてこれから起こるであろう問題を知ることに加え、上記のようなメッセージも受け取れたからである。
本書は生きている私たちには体験することができない「死」を扱っており、そして対象が「肉親の死」であることもあり、読者によって感じることが様々であると思う。
著者の主張に対して、納得であったり、不愉快であったり、非情と思ったり。
何かを感じたことだけで、本書を読んだ価値は十分にあると私は思う。
なんとなく考えないようにしていた「モヤモヤする種」に光や水を与えられたことだけでいい。
著者の主張が正しいとか、間違っているとかは関係ない。
読者がどう思ったか、どう考えるか、が大切なんだと思う。
とにかく多くの人に読んでもらいたい一冊です。
ゲノム編集に関する研究の現状を学び、思考の種を与えてくれる一冊
ゲノム編集に関する研究の現状をまとめた一冊。
ゲノム編集が非常に進んでいること、その可能性の大きさを知っていくのは大変に面白く、一気に読んでしまった。
帯にもあるように応用分野は人間の不老長寿にも及ぶため、読みながらいろいろと考えさせられる面が多かった。
人類の寿命を伸ばすこと。
現在において不治の病と言われている病を治せる病とすること。
こういったことは、一見、聞こえがいいが、果たして本当にいいことなのだろうか?
自分自身、あるいは自分の大切な人で考えた場合は、いいことになるだろう。だって、自分自身(あるいは大切な人)が長生きして、元気にすごせるのだから。
しかし、人類全体、地球全体で考えると、必ずしもいいことではないと思う。今でも生態系のバランスは適切とは言えないのに、それに拍車をかけて、生態系、社会形態のバランスが更に崩れ、その結果、どのようになってしまうのかがまるで想像がつかない。
また「生きる」だけでは恐らく人間は満足できないはずで、「生きる」ことが当然となれば、より上の欲求が出てくる。その欲求を満たせないと、結局は真に「生きている」ことには繋がらなくなるだろう。
ゲノム編集の研究の進展と共に、その他の分野も追いつくように伸びていかないと、複数のひずみが生まれていくだろう。
だが、その「ひずみ」はこれまでにも多くあったはずで、多くのひずみを人類は解消してきて、今まで存在している。
なので、これからも問題はないだろう、と楽観視もできる。
著者はあとがきに、以下のことを記述している。
「従うべき何かを見出す前に(神のごとき)「全能の技術」を手に入れてしまった私たち人類は、これから、どう進むべき道を決めていけばいいのか?今の筆者に、その答えは思い浮かばない。あなたにはわかるだろうか?少なくとも、それを考える手がかりに本書がなり得たと願って、その筆を置きたい。」(p.247抜粋)
私にとっては大変に考えさせられる一冊になった。
多くの読者にとっても、考えさせられる一冊になるのではないだろうか。
すっと読めて、楽になれるかも?? -【書籍】幸福になる「脳の使い方」 茂木 健一郎
本屋でぱらぱら立ち読みしたら、「よし、買おう」と思い、そく読了。
非常に読みやすい文章ですいすい読める。
幸せは心のもちよう、考え方で変わる。
言い換えれば、幸せな考え方をすれば、幸せになれるということ。
これがなかなか難しいのですが。。。
本書では筆者が幸福とは思えなかった思春期の頃から幸福な考え方になるまでの、経緯を紹介。
さらには大学生当時の自分の考え方まで暴露。
今、著者自身が主張していることと反対のことを考えていたんだなと、感じた。大学生時代に自分が思っていたことだったから、今の学生には自分と同じようなことは思ってほしくない、と思う心からの主張だったんだと思えた。
以下、抜粋。
P.153
1年後、2年後の幸せのために、今を犠牲にして人生を楽しまないのは本末転倒です。将来の幸せとは、「今が幸せだ」と思うことの積み重ねです。本来は常に現在の延長線上にあるのですから。
全くこの通りだと思う。金融ではないけれど、「今日の金は明日の金より価値がある」でなく、幸せにおいては「今日の幸せは明日の幸せより価値がある」と言えるのではないだろうか。なぜなら明日はくるかどうかわからないのだから。
P.163
「そもそも初めから、理想の自分など持たない方がいいのだろうか」という考えも出てきます。しかし、そうではありません。問題なのは、その理想の自分と現在の自分を比較して、今の自分には価値がないと否定しまうことです。理想を持つことは決して悪いことではありません。
理想(ゴール)を持つことの必要性を表している。
P.169
夢や希望を持つということは、「未来にはきっとよいことがある」と信じ、将来に備えて一生懸命働いたり勉強したりすることです。けれでもその夢や希望を叶えるために、現在の楽しみのすべてを犠牲にしたり、ストイックに現在の自分を否定することは間違っています。未来を夢見ながらも、現在の自分を肯定して楽しむことが、幸せな生き方に繋がるのですから。
P.153の抜粋部分の言い換え。文章が変わるだけで、受け取る印象が違う。
すっと読みやすく、気持ちが楽になる言葉も多いので、興味ある方はぜひ。
自分の限界は、自分のマインドで決まる。 -【書籍】「ムダな努力をやめなさい」 成毛 眞
成毛眞さんの新刊「このムダな努力をやめなさい」読了。
成毛さんの物言いは好きなので、ついつい新刊がでると購入してしまいます。そして本書も成毛節が全開。成毛節にやられそうになりながらも、楽しく読ませて頂きました。
私がこの本から読みとった内容は、「自分の好きなことをとことんのばす」、そしてその時間を作るために、仕事にムダな努力を費やさない。ということです。
ここで自分の好きなことと、仕事がイコールの場合は何も問題なく、仕事(自分の好きなこと)をとことん追求すればいいのですが、多くの人はそうではないということで、そういう多くの人たち(私も含め)へのアドバイス。
自分の好きなことをとことん追求し、それに磨きをかける。それが自分の強みになる。
私の場合はその「自分の好きなこと」ということが、よくわかっていないので、ぼんやりと思う好きなことに手を付けていこうと思いました。(アニメ、マンガ、映画、音楽など...)
そして本書の中でもっとも重要だと感じた文章を引用。
「「上から目線」でものを見るのは嫌われる行為のベスト3に入りそうだが、私は昔から上から目線でものを見てきた。なぜなら、自分が世の中で一番優秀だと思っていなければ、仕事はうまくいかないと考えているからである。
自信は自然とうまれるものではなく、自らつくり上げるものだ。仕事で成果を出したら自信がつくのではなく、根拠はなくても自分は成し遂げられると信じ込んで行動をすれば成果が伴ってくる。」
自分の価値を高めるために非常に重要な考え方。自分の限界は自分のマインドで決まる。
自分自身の人生を振り返ってみると、できると思って挑戦したことは、なんだかんだ達成できていると感じる。
みなさんも一度、自分の達成したことを振り返ってみてはいかがだろうか?案外、自分のマインドが達成に大きく寄与している、と思えるのではないだろうか。
私自身も、もっと自分に根拠のない期待をして、大きなことを考えていきたいと思う。