れいじのなかのれいじ

神威怜司のbookメモ&思考メモです。

FREEex参加説明会@札幌に行ってきた。

岡田斗司夫さんの提唱する新たな組織形態「FREEex」の参加説明会に行ってきました。岡田さんに会うのは初めだったので、ワクワクとドキドキが入り混じった心境での参加でした。大阪や東京では何度か行っているので、FREEexの説明については省く場合もあるのですが、今回は初の北海道での説明会ということで、FREEexについて初めから丁寧に説明して頂きました。

岡田さん、FREEexスタッフの方、ありがとうございました。先にお礼をさせて頂きます。

 

まずはFREEexに関してのメモ。

FREEexとは、ある中心人物(今回の場合は岡田さん)を組織の所有物として、岡田さんの考えやコンテンツを世に広める組織のこと。組織に入った人(社員)は岡田さんと一緒に仕事をする中で、岡田さんから仕事の方法を教えてもらったり、各業界の人との打ち合わせに同席するなどして、コネクションも作れたりする。さらに岡田さんのもとで仕事をする仲間同士でも繋がりができ、家族のようになる。(岡田さんは「拡張型家族」と呼ぶ)

そしてこの組織は現在の貨幣経済社会から評価経済社会(これは岡田さんが提唱するこれからの新たな経済社会)に移行した際に標準になるであろう組織形態の実験組織である。(評価経済社会についても本ブログで今後取り上げたい)

この組織の面白いところは、中心人物である岡田さんの印税や講演収入等をフリー(無料)にしているところである。

えっ!?じゃあ岡田さんはどうやって生きてるの??ってことになるんですが、ここの部分もさらに面白い仕組みで、一緒に仕事をする社員が岡田さんに給料を払ってるんですよね。現在の多くの会社では、社長が社員に給料を払うんですけど、この組織は逆で、社員が社長に給料を払うんですよ。なので、仕事はしてもしなくてもいい。

「仕事は義務ではなく、権利である」という考え方。

なので、社長である岡田さんはこの社員からの給料で生活している感じ。そして社員は無限に増やすのではなく、現在は300人を上限としている。これは社員の顔や名前、社員それぞれを教育していくことができるギリギリの定員とのこと。この組織は仕事をするので会社のようだし、岡田さんを先生としてコンテンツの作り方を教えてもらえる学校のようだし、多くの仲間と繋がれる大家族のようでもある、不思議な組織。

今後、この組織がどうなっていくのか非常に楽しみです。

 

私自身、説明会を聞きに行く前に本を読んだり、岡田さんの公式サイトにある講演を聞いたりして勉強をしていきましたが、やっぱり実際に話を聞くと今までわからなかったことがわかったり、新たな疑問も出てきて非常におもしろかった。あっという間の説明会でした。

 

私は説明会に行くまで、評価経済社会に移行した際に食料はどのように配分されるのか、が疑問であった。評価経済社会ではお金で買うこともできるし、評価でモノを買うこともできる社会である。そのため、評価でモノを買う?物々交換になるの?といった考えが浮かんでいた。

 

岡田さんによると評価経済社会において、例えば米を購入する場合では、まず生産される米にはグレードをつける。今回はS、A、Bクラスの米が生産されると仮定。

現在ではSクラスやAクラスの米を市場に出しており、価格も一律である。これはいい米を市場に出すことが、生産者の一番利益を得ることができるためである。なので生産者は品質の良くない米(Bクラス)を食べている。

一方、評価経済社会ではS、A、Bクラスそれぞれに価格をつける。例えばSクラス:10000円、Aクラス:1000円、Bクラス:100円のように。こうすることによって、まず市場価格にバリエーションが生まれる。そしてSクラスの米は市場にほとんど出回らないと予想。さらに生産者が気に入る人(評価が高い人)にはこの価格からさらに安い特別価格にしたり、むしろタダであげてしまったりするのではないかと、岡田さんは考えている。

 

なるほどー、これなら評価が高い人はまず有利だし、今まで市場に出てこなかった米も買うことができる。Bクラスの米は現在の市場にでている米に比べると品質は落ちるが、決して食べられない米ではないと思う。むしろほんどの人がわからないのではないか。(少なくとも私はわからない気がする...)なので現在よりも安く買える米が市場に出てくるのだ。これは私たちにとっては非常にありがたい。生活費が少ない人にとっては、安い米は非常に助かる。農家の人がいい人だったらもしかすると、タダで分けてもらえる可能性だってある。今でも餓死はほとんどないが、目に見える形で「餓死はしない」ということが社会にいきわたるだろう。すると今よりも生きやすい社会になるのではないかなと思う。

 

食料供給の部分の疑問が解消されたのは大きい。これと同じ原理で、住宅も現在よりももっと価格が多様化され、借りる人の評価によっては、いい部屋でも安くなったりするだろう。

いやー、評価経済社会は理想郷ではないが、おもしろい社会だ。もっとFREEexと評価経済社会は勉強していきたいですね。

 

興味ある方は下記のサイトや、岡田さんの「評価経済社会」を読んでみてください。

岡田斗司夫公式ブログ