れいじのなかのれいじ

神威怜司のbookメモ&思考メモです。

電気自動車に関する問題点 【001 リチウムの埋蔵量】

マグネシウム文明論」を読んでいたら、電気自動車に関する問題点が指摘されていた。

 

それはリチウムの埋蔵量の問題である。

普通乗用車が500kmを走行するために、100kWhのエネルギーが必要だと言われている。

そして100kWhのエネルギーを現状のリチウムイオン電池を使って実現しようとすると、リチウムが8.7kg必要となる。(リチウムのもつエネルギーを100%利用できたとして)

ここで現在、世界には9億台以上の自動車が走っているので、すべてにリチウムイオン電池を搭載すると、必要なリチウムは780万トンとなる。そして、リチウムの確認埋蔵量は現状で1100万トンと言われている。

 

以上は、本文をぼくなりに簡潔にアレンジしている。 

 

確かに、すべての自動車を電気自動車にはできそうにない。やはり電気自動車は都市部もしくは都市部近郊での移動用に適している。都市部では長い走行距離は必要ないので、電気自動車でも十分にメリットはある。そしてぼくにとっては、蓄電機能はやはり魅力的なのだ。

都市部では電気自動車のシェアカー、長距離の移動は「マグネシウム文明論」が主張するマグネシウム空気電池のクルマのレンタカー。こうすることによって、よほどのクルマ好き以外は、クルマの所有から逃れることができる。1日のうち80~90%以上、使っていないものを所有しなくていいのだ。そして所有していなくても、所有しているとほぼ変わりなく、クルマという移動手段を使用することができるだろう。こうなってくると、ぼくにとってますます都市部に住む魅力が出てきてしまうな。

 

余談だが、リチウムは核融合発電の燃料としての使用も期待されているので、数10~100年後には、核融合発電用としても用いられる可能性が高い。

しかし、鉱石としてのリチウムの埋蔵量が低いことは知っていたが、海水にも含まれているので無尽蔵にあると思っていた。しかし、海水から抽出するには多額のコストがかかるということを知らなかった。まだまだ勉強することは多くあるな。