れいじのなかのれいじ

神威怜司のbookメモ&思考メモです。

コピペレポートが見破られる!?

「コピペルナー」というソフトを知っていますか?

http://www.ank.co.jp/works/products/copypelna/

ぼくは今日知ったのですが、このソフトは論文やレポートの文章を、コピペで作ったものか、そうじゃないか、を判別するものです。レポートの中のどの文章が、どの文献の引用に対応するかまでわかってしまうようです。すごいソフトが出たものだ、と思ったのですが、同時に疑問も生まれました。

こういうソフトを導入してまで、現在のようなネットからコピペで作れてしまうレポート課題を課す必要があるのか?、と。

今の時代、ネットの情報は人類みんなが共有すべき情報だとぼくは思っています。なので、ネットの情報から引用をしてくるのは健全なことだと思っています。それは本から情報を引用してくるのと同じではないかと。ネットがダメなら、本もダメといっているようなもの。レポートを何も情報資料を見ず、引用せずに書くなんて無理だと思います。

また極論ですが、100%コピペでもいいじゃないかなー、と思うんですけどね。真面目にやろうが、手を抜こうが、どちらだっていいような気がします。真面目にやったらやったなりに何か得ることはあるでしょうし、コピペをしたら本来ならばレポートに1時間かかるところを30分で終わらせてしまえば、残りの30分を自分がやりたいことに使えます。

先生としては、真面目に取り組んでほしいので、コピペルナーのようなソフトを導入するんでしょうけど、それだったらレポートの課題をコピペできない課題に変えるほうがよくない?、と思いました。

たとえば、出席と実際の試験だけで点数をつけてもいいわけです。レポートも授業中に提出するようにするとか。それか点数の比重を100%、試験や出席にしてしまうとか。

内容もマイナーな本(ネットにほとんど情報がない)を読まないとできないものにするとか。

レポート課題に関連するテーマの本を自分で選んで、その中の数ページを写経させて、その部分に関する感想、考えを書いてもらうとか。

世界史や日本史だったら、歴史的な出来事の絵を書かせてもいい訳です。

なんか工夫次第でいろいろあるような気がします。

 

むしろ人類の知識を蓄積しているネットが使える時代にいるんだから、ネットでできることはネットにやらせていいと思うんですよね。レポート課題にはやりたいものもあれば、やりたくないものもある。やりたくないものにはなるべく時間を使いたくないじゃないですか。やりたくないものはなるべく最小の労力でやりたいと思うのが普通なんですよ。そして現在の日本の大学の制度では、やりたくないものでもやらなければ単位がでなくて、卒業できないですし。まあ、システムそのものなから見直すとなると、このentryが収集つかなくなりそうなのでやめますけど。

今はデジタル社会なのだから、コピペは簡単にできてしまう。なので学生にレポートで苦労をさせたかったら、デジタルを使って作製できてしまう課題はナンセンス。だったらアナログにすべき。

ぼくはこのソフトを講義レポートに対して使うのは有効じゃない気がするんですよね。

 

しかしこのソフト、論文執筆の際にはとても使える気がします。自分の中では執筆した論文に関するすべての論文にあたったつもりでも、見落としがあるかもしれない。なので、自分の論文がどれぐらいの新規性があるのかを調べられるのはとても便利だと思います。

 

ぜひ一度このソフト使ってみたいものです。

これからも似たようなソフトがどんどんでてきそう。むしろもうたくさん出ていて、自分が知らなかっただけかもしれないけども...